Taipei & Shanghai

今回の年末年始は台北と上海に一人で行ってきた。

上海は行き帰りのトランジットで二泊しただけだが、
半日以上は歩ける時間があったので久々に中国の空気を感じることが出来たのは良かった。
ビルのイルミネーションはとにかく派手だし、
相変わらず車に轢かれそうになるし程良いカオスさが溢れていた。


豫園付近

台湾は今まで行ってきた中でも最も住みたい、また来たいと思った国だった。
小籠包や餃子などはやっぱり美味しい。
人は親切。
街は汚くない。

台湾での年越しはノープランだった。
台北101のド派手な花火は世界的なビッグイベントなので、
それを見に行くかギリギリまで迷ったが、
昨年のシンガポール花火カウントダウンを一人で見る切なさはなかなかのものだったのでやめた。
また、この花火イベントのおかげで台北市内のホテルはもう全てが満室じゃないかってくらい取れず、
僕が泊まったところはバスでしか行けない新北市三峡区というところだった。


三峡老街

国立台北大学という学校の学生街でとにかく学生ばかり。
僕が年越しを誰かと楽しく過ごすにはバーしかないと思い、
周辺をとにかく歩きまくり唯一ポツリとあったバーに、
若めのアメリカンがカウンター席に座っているのを確認。
入って話しかけてみると、僕より一つ下でありワシントンの役人で中国語学習のため留学しているとのこと。
しかし、23時頃になると仲間とパーティーがあると言って出て行ってしまった。

カウンターで一人になりホテルで本でも読むかと思っていると、
一人のタイワニーズが入ってきて、
以前は外資系の会社で働いていたようで英語がペラペラだった。
30代前半くらいで見た目はいかつい感じで怖いが、
人間味が溢れ、ノリも良く、
年越しは台北101の花火を店内のモニターで見ながらテキーラショットで乾杯した。
そのまま2人で話し続けていると、
一人の50歳くらいのアメリカン(アメリカのホームドラマに出てきそうなくらい超ノリノリ)が入ってきて自然と輪に加わった。
教師として30年以上住んでいるらしい。

そのまま閉店の朝方まで他の団体客に多大な迷惑をかけながら、
申し訳なかったがとにかく大声で笑いながら3人でばか騒ぎをした。
タイワニーズは僕のお酒を全てご馳走してくれ、
アメリカンはこれから家で映画見ようと誘ってくれた。
バーの店員さん(超がつくほど美人)もそこそこ珍しいらしい日本人観光客に親切にかまってくれて、
僕の台湾での最大の思い出はこのバーになった。

おそらくもう一生会わないであろう一人の人間に、
これほど優しくしてくれたことに素直に感動した。
台湾に行った際にはまた必ず訪れたい。