『不格好経営』南場智子著を読んで。

最近、姉の夫婦の家に泊まらせてもらった際、暇そうにしていた僕に姉が本を貸してくれた。

最初は、んー、DeNAとかそんなに興味ないしなーと思ったが、
貸してもらったからには読まねばと思い、読み始めた。
すると、めちゃくちゃ面白くて目が離せない。

2,3時間ほどかけて一気に読み切ったが、家に帰ってからまたどうしても読みたくなったものの田舎の本屋にはまだ入荷しておらず、一刻を争うようにAmazonで注文した。
そんな禁断症状のようなもの出るくらいに面白い。
近所に配りたいくらい面白い。
寝る時間を削ってこうやってレビューを書くくらい面白い。

ストーリー、フランクな表現、そして何より登場人物が素晴らしい。
本に登場する創業時の個性的で超優秀メンバー、途中からどんどん増えていくまたまた個性的で超優秀メンバー。
失敗して乗り越えて、失敗して乗り越えての繰り返しが、とにかく最高に格好良い。
自分がぬるま湯に浸かって働いていることを、存分に思い知らされる。

優秀な人の共通点という項で好きな言葉があった。

「素直だけど頑固」「頑固だけど素直」ということは共通しているように感じた。
(中略)
労を惜しまずにコトにあたる、他人の助言には、オープンに耳を傾ける、しかし人におもねらずに、自分の仕事に対するオーナーシップと思考の独立性を自然に持ち合わせている、ということではないかと思う。



この本を読んで以降、僕の働き方は少しだけ変わった。

組織を良くするためであれば、社内の人に耳が痛いと思われるようなことも言うようになった。
打ち合わせ等の議事録を自分から積極的に書き上司に送るようにし、質問やフィードバックをもらう機会を増やした。

まだこれくらいだが、勉強する前にこの本を少し開いてモチベーションが上げるのにも使っている。
もはやべた褒めし過ぎてうさんくさいが、久々に一生モノの本に出会ったと思う。

ちなみに現社長の守安氏の「アハン」にまつわるエピソードは、本当に笑うので是非読んで欲しい。